こんにちは、COCOです!
今回の記事では「FBAに最適な配送方法」についてお話しをしていきます。
当たり前ですが、Amazonせどりを行っていくうえで ”経費” というものが必ず発生します。
そんな経費の中でも、配送料は大きな割合を占めることが多いため、少しでも安く抑えたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、いざ安い配送方法を探そうと調べてみると、、、
割引などがあり送料計算が上手く出来ない…
このような壁にぶつかってしまう方も多いのではないでしょうか。
確かに現在は、様々な配送業者が存在していることから選択肢が多く、どの「業者」や「サービス」が良いのか迷ってしまいますよね…(^_^;)
今回は、「どの配送方法を利用すべきなの?」という疑問をお持ちの方に向けて、FBA納品に最適な配送方法「ヤマト便」について詳しく解説していきたいと思います。
そのため、効率的に利益を上げるには、売り上げを上げることのみに囚われず、“支出を減らすこと” にも着目してみてくださいね^^
FBAに最適な配送方法「ヤマト便」とは
ヤマト便とは、ヤマト運輸が提供する配送サービスの1つです。
通常の宅急便の配送料金を算出する場合、配送する荷物のサイズや重さから配送料金が決まりますよね。
しかし、ヤマト便の場合は ”同一の住所に送る荷物の総量” に応じて料金が算出されるため、同一住所に送る送料が多ければ多いほど、送料が安くなる料金形態になっています。
このことから、同一の住所に荷物を送る仕組みとなっているFBA納品と非常に相性が良い配送方法であるということが言えますね^^
ただし、この配送方法は一度に送る荷物の量が最低3~4箱以上の場合でのみ安くなるため、一度の納品で1~2箱しか納品しない場合は反って配送コストが高くなってしまうこともあります。
それほど、ヤマト便は上手に活用することで大変お得になる配送方法の1つなんです^^
ヤマト便の特徴とは
では、次にヤマト便の特徴について解説していきます。
ヤマト便の主な特徴は以下の通りです。
・同一住所に複数の荷物を発送すると1個当たりの送料が安い
・宅急便では規格外のサイズや重さの商品を発送することが可能
・荷物の保証金額を30万円以上に設定できる
それでは、それぞれの特徴について具体的に解説していきます。
同一住所に複数の荷物を発送すると1個あたりの送料が安い
こちらは前述した通り、ヤマト便で同一の住所に荷物を3~4箱以上送る場合、荷物1個あたりの送料が安くなります。
宅急便で120サイズの商品3箱を同一住所に送った場合を仮定すると、基本的に120サイズの料金の3倍の価格がとなりますが、ヤマト便では同一住所に送る荷物の総量によって料金が決定するためそうはなりません。
実際に、120サイズの荷物を「3箱」と「10箱」の2パターンで大阪から神奈川に送ることと仮定して、宅急便とヤマト便の送料比較をしてみると、、、
120サイズ×3箱の配送料
宅急便配送料 : 3,456円/1箱あたり1,152円(割引最大限考慮)
ヤマト便配送料: 3,202円/1箱あたり1,068円(重量60kgで計算)
120サイズ×10箱の配送料
宅急便配送料 :11,520円/1箱あたり1,152円(割引最大限考慮)
ヤマト便配送料: 6,194円/1箱あたり620円(重量180kgまで計算)
※計算方法については後ほど詳しく解説します。
このように、3箱だと約250円の差が生じており、10箱だと約5,000円以上の差が生じる結果となりました。
上記の結果からも分かるように、ヤマト便は数量が増えれば増えるほど宅急便より安く配送でき、荷物1個あたりに発生する料金を抑えることが可能になります。
宅急便で規格外のサイズや重さの商品を発送することが可能
ヤマト便は、元々宅急便で送ることのできない、規格外のサイズや重さの荷物を配送することを目的として設計されたサービスです。
そのため、宅急便では「160サイズ・25kg」を超える荷物は発送できませんが、ヤマト便では160サイズを超える荷物でも発送することが可能です。
ヤマト便で発送可能な荷物1個あたりのサイズと重量は以下の通りです。
荷物一個あたりの重さの制限 :30kgまで
荷物一個あたりの大きさの制限:荷物の3辺の合計が200cmまで
こちらは、通常のFBA納品において恩恵を受けるケースはあまり多くありませんが、大型商品で160サイズを超える商品を納品する場合には嬉しいサービスであると言えるでしょう。
荷物の保証金額を30万円以上に設定できる
宅急便では、荷物の保証金額の上限が30万円までしか設定できませんでしたが、ヤマト便だと30万円以上の荷物でも全額保証をかけることが可能です。
しかし、宅急便の場合は送料に保証料が含まれていましたが、ヤマト便は運送保証に加入するために加入料(保証金額1万円につき10円)を支払う必要があります。
この運送保証は、事故や火災などで荷物が破損した場合に補償してもらえるものですが、津波や地震などの災害は保証対象外となっているので注意しましょう。
保証対象の詳細についてはこちらよりご確認いただけます^^
ヤマト便のメリット・デメリット
ヤマト便の特徴を理解したところで、次にメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。
こちらを参考にあなたがヤマト便を利用するのに適しているかどうかを判断してみましょう。
まず、ヤマト便を利用するメリットからお話をしていきます。
ヤマト便のメリットは以下の通りです。
・同一住所に送る荷物の数量が多いほど安い
・規格外のサイズや重さでも発送可能
・30万円以上の保証を受けられる
こちらは、前項で解説した内容と重複するため、今回は割愛したいと思います。
それでは次に、ヤマト便のデメリットについて解説していきます。
ヤマト便のデメリットは以下の通りです。
・発送する荷物の数量が少ないと反って送料が高くなる
・集荷の時間帯を選択できない
・宅急便より配送が1日遅れる
・コンビニ持ち込み・クレジット払いができない
それでは、それぞれ順番に解説していきます。
発送する荷物の数量が少ないと送料が高くなる
ヤマト便は、発送する荷物の数量が多ければ送料を安く抑えられますが、荷物の数量が1~2個のように少ない場合は送料が高くなってしまう場合が多いです。
そのため、少ない数量の荷物を発送する場合は最適な配送方法と言えません。
実際に、140サイズの荷物1箱を大阪から神奈川に送ると仮定して、宅急便とヤマト便の送料を計算してみると、、、
宅急便配送料 :1,456円(割引最大限考慮)
ヤマト便配送料:2,619円(重量30kgで計算)
※計算方法は後ほど詳しく解説します。
このように、荷物の数量が少ない場合のヤマト便と宅急便では、1個の荷物に対して1,000円以上の価格差が発生してしまいます。
このことからも分かるように、ヤマト便で安価に発送する場合はある程度まとまった数量の荷物を納品することが大前提となります。
集荷の時間帯を選択できない
宅急便の場合、誰でもWeb上から簡単に集荷を依頼をすることができ、時間帯も2時間単位で指定することも可能です。
しかし、ヤマト便はこのWeb上からの集荷申し込みには対応していないため、基本的には電話で集荷依頼をしなければならず、時間帯も指定することができません。
ただし、ヤマトビジネスメンバーズに登録すれば、Web上からでも集荷を依頼することが可能となり、専用のサイトから担当ドライバーの電話番号も分かるため、どうしても知りたい場合は電話をすると大体の集荷の時間帯くらいは教えてくれることが多いです。
ヤマトビジネスメンバーズは基本的に無料で登録できるのですが、ヤマト運輸と掛売り契約(月の配送料支払いを翌月末に支払う契約)をする必要があります。
一度登録してしまうと「宅急便関連」や「日常業務効率化ツール」なども無料で利用することができるため、ヤマト便を利用する方は事前にヤマトビジネスメンバーズに登録しておくことをオススメします^^
その他、ヤマトビジネスメンバーズの詳細については以下のサイトを参考にしてみて下さい。
宅急便より配送が1日遅れる
ヤマト便の場合、基本的に宅急便よりも1日遅い翌々日配達(一部地域除く)となります。
また、FBA納品にはあまり関係ありませんが、日時指定も不可となります。
そのため、価格変動が激しく1日でも早く納品したい商品がある場合は、宅急便の利用をオススメします。
コンビニ持ち込み・クレジット支払いができない
ヤマト便は、取扱店やコンビニから商品を発送することはできません。
そのため、宅急便のコンビニ持ち込みでは利用できていたクレジットカード支払いが出来なくなり、現金での支払いとなります。
ヤマト便と宅急便の配送料金を計算して比較しよう
前述した内容から、ヤマト便を利用したい!と思われた方は、ヤマト便の料金計算方法について理解を深めておきましょう。
宅急便には、様々な割引サービスがありましたが、実はヤマト便にも1つだけ割引サービスが存在するので、まずはそちらについて解説していきます。
お持ち込みによるお値引き
ヤマト便には、商品をヤマト運輸直営店に持ち込むことで割引を受けられるサービスがあります。
割引の金額としては以下の通りです。
総重量 | 30kgまで | 30kgを超え 50kgまで |
50kgを超え 100kgまで |
以降50kg増すごと |
---|---|---|---|---|
割引き額 | 120円 | 140円 | 230円 | 90円加算 |
あまり大きな金額ではありませんが、割引が無いよりはマシといったところでしょうか…(^_^;)
しかし、ヤマト便を利用する場合は、かなり多くの荷物を運ばなくてはならないことが多く、割引のために無理をしてヤマト運輸直営店まで荷物を運ぶことで、反って「労力」や「時間」を必要としてしまうことも少なくありません。
そのため、用事があればついでに持ち込む程度の活用でも問題ないかと思います。
ヤマト便の計算方法
それでは、この章の本題であるヤマト便の計算方法について解説を行っていきます。
今回は下記の条件で配送することを仮定して計算をします。
配送条件
・配送地域:大阪から神奈川(小田原FC)
・荷物のサイズ:120サイズ(縦30cm×横40cm×高さ50cm)
・荷物の重量:1箱あたり10kg
・荷物の数量:3箱
まずは、この条件をもとに配送する荷物の容積換算重量の計算を行っていきましょう。
容積換算重量とは「容積を重量に換算すること」を言います。
計算式は以下の通りです。
容積換算重量の計算式
容積換算重量(kg)=縦 (m) × 横 (m)×高さ (m)×280
この計算式に ”120サイズ(縦30cm×横40cm×高さ50cm)” を当てはめると、容積換算重量は16.8kgとなるため、今回発送する3箱合計の容積換算重量は50.4kgになります。
次に、実際に計測した重量を計算してみましょう。
今回は1箱当たり10kgと仮定しているため、3箱合計の実際に計測した重量は30kgとなります。
後は、「容積換算重量」と「実際に計測した重量」から重たいほうを選択し、その重量を元に配送料の計算を行っていきます。
今回の例では、”容積換算重量 50.4kg > 実際に計測した重量 30kg” となるため、容積換算重量の「50.4kg」を使ってヤマト便料金表から計算していきましょう!
大阪から神奈川へ発送する際にヤマト便で発生する料金は以下の通りです。
今回の条件では、重量50.4kgの荷物を小田原FCに発送するため、「神奈川県の上記以外」かつ「60kgまで」の欄を確認してみると、配送料は「3,202円」となっていますね。
これが、今回の荷物を発送するのに発生するヤマト便の基本料金になります。
後は、ヤマト運輸直営店に持ち込む場合、お持ち込みによる割引が適用されるため、基本料金から「50kgを超え100kgまで」の割引額230円を差し引いた金額が「最終料金」となります。
宅急便の計算方法
それでは、次にヤマト便と料金比較をするために、同様の条件で宅急便の最大割引適用時の料金を計算してみます。
宅急便の料金を計算する場合、あらかじめ宅急便の割引サービスの概要について理解しておく必要があります。
宅急便の割引サービスの概要については、ヤマト運輸が分かりやすく解説していますので、こちらより参考にしてみてください^^
それでは、先ほどのヤマト便と同様の条件で、宅急便を送った際の配送料金を計算していきます。
配送条件
・配送地域:大阪から神奈川(小田原FC)
・荷物のサイズ:120サイズ(縦30cm×横40cm×高さ50cm)
・荷物の重量:1箱あたり10kg
・荷物の数量:3箱
まずは、大阪から神奈川(小田原FC)まで宅急便を利用して、120サイズを配送する場合の基本料金を確認しておきましょう。
関西(大阪)から関東(神奈川)へ発送する際の配送基本料金は以下の通りです。
今回は、120サイズの荷物を小田原FCに発送するため、「関東」かつ「120サイズ」の欄を確認してみると、1,720円となっていますね。
この料金は1箱あたりの配送料金になるので、3箱分の料金で計算すると「合計5,160円」が基本料金となります。
それでは、この基本料金を用いて、最大割引適用時の料金を計算していきましょう。
FBA納品時に適用できる割引サービスと割引額は以下の通りです。
FBA納品時に適用可能な割引サービス一覧
・持込割:1個あたり100円
・クロネコメンバー持ち込み割:1個あたり50円
・クロネコメンバー割:配送料金の15%
・デジタル割:1個あたり60円
・複数口減額制度:1個当たり100円
これらの割引サービスと基本料金をもとに配送料金を計算してみると、宅急便の最大割引適用時の料金は「3,456円」となりますね。
ヤマト便の送り状の書き方と集荷依頼の方法
ヤマト便は日常的に利用する配送手段ではないため、「利用方法がよく分からない…」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、ヤマト便の利用方法と注意点について簡単に解説したいと思います^^
送り状の書き方
ヤマト便には、ヤマト便専用の送り状が存在するので、持ってない場合は集荷連絡の際に、持参していただくようお願いをしておきましょう。
この時に送り状を余分に貰っておくと、”集荷を行う度にドライバーさんから頂いてその場で送り状を記載する” といった手間が省けるのでオススメです^^
ヤマト便専用の送り状が入手できたら、以下の例を参考に記入をしてみましょう!
記入する際の注意点として、品名はある程度具体的に記載するようにしましょう。
日用品や雑貨などのように曖昧な品名では、内容物の特定が難しく配送遅延や配送不可となる場合があるようです。
集荷の依頼方法
ヤマト便の集荷依頼は電話のみ受け付けを行っています。
番号が電話をかける端末ごとに異なるので、以下を参考にしてください。
また、ヤマトビジネスメンバーズの方は以下の手順で集荷依頼を行うことが可能です。
↓
STEP2:集荷・送り状・資材の依頼を選択
↓
STEP3:集荷受付の利用を選択
↓
STEP4:集荷のご希望日時・お荷物の内容を入力し次へを選択
↓
STEP5:入力内容を確認し問題が無ければ確定を選択
これで、集荷の依頼は完了です。
お疲れ様でした^^
ヤマト便を利用する際の注意点
前述したように、ヤマト便は元々「160サイズまたは25kg」を超える荷物を配送することを目的とした配送方法になります。
そのため、宅急便でも配送可能な「160サイズ以下かつ25kg以下」の荷物の場合、営業所によってはヤマト便で対応してもらえないことがあるようです。
その理由としては、複数の荷物を送る場合はヤマト便より宅急便の方が運賃が高くなるので、営業所からすると宅急便の方が利益が増えるからだと考えられます。
しかし、この対応は一部の営業所でのみ行われていることから、ヤマト運輸の方針では無いと推察できるため、どうしても利用したい場合は「他の営業所では行えた旨」や「ヤマトのO&Aに記載されている」ことを理由に交渉をしてみましょう。
なかには、この対処方法で了承してもらえた方もおられるようです。
もし、対応してもらえない場合でも粗末な態度をとらず、可能な限り了承してもらえるよう丁寧な対応を心掛けるようにしましょう^^
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、FBA納品に最適な配送方法 ”ヤマト便” について解説しました。
たくさん解説しましたので、最後にサクっと復習をしておきましょう^^
・ヤマト便は3箱~4箱以上の荷物を送る場合にオススメの配送方法である
・配送料金は「容積換算重量」と「実際の重量」から重い方が選択される
・ヤマト便は「160サイズ・25kg以上」の荷物であっても配送可能
・運送保険を30万円以上掛けられるが、保険に加入するには別途料金が必要
・集荷の時間指定ができないため、集荷のタイミングを考える必要がある
・配送が宅急便より1日遅れる
・営業所によっては対応していない場所もあるが、諦めず交渉してみよう
このようにヤマト便は、せどり初心者で納品する量が少ない場合、あまりメリットを感じる場面が少ないかもしれません。
しかし、せどりに慣れて納品量が増えていくにつれ、最終的な配送料金に大きな差が発生してきます。
そのため、せどり初心者の方であっても、納品する量に応じて積極的に活用していきましょう!
また、今まで配送料金や配送方法について、あまり深く考えてこられなかった方は、この機会にヤマト便のメリット・デメリットをしっかりと理解し、ぜひご利用を検討してみてくださいね^^
あなたのために問題解決へ向けてサポートさせていただきます!