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【Amazon】FBA海外配送プログラムの隠れた落とし穴について解説します

こんにちは、COCOです!

今回は、「FBA海外配送プログラムの隠れた落とし穴」について解説していきます。

”落とし穴” と言うと少し物騒に聞こえますが、要するに「注意すべき点」だと思って下さい。

そして、多くのAmazonセラーがこの ”落とし穴(注意すべき点)” に気付くことなく、販売を続けています。

FBA海外配送プログラムに隠れた落とし穴とは?
どうすれば未然にリスクを回避できる?

これらについて重点的に解説していきたいと思います。

もちろん、本記事はサービスそのものを批判することが目的ではありません。

FBA海外配送プログラムとは一体どんなサービスか?
FBA海外配送プログラムを利用するメリット

などについても、しっかりとお伝えしていく予定ですのでご安心下さい。

それでは、早速まいりましょう!

COCO
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これからせどりを始められる方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

「FBA海外配送プログラム」って何?

それでは、まず「FBA海外配送プログラムが一体どんなサービスなのか?」について、理解を深めていきましょう。

FBA海外配送プログラムとは、AmazonFBAを利用する出品者向けの海外配送サービスになります。

サービス自体は2018年7月からスタートしており、当時は手続きを行うことで ”メディア商品に限り”、海外への配送を行うというものでした。

しかし、2019年には対象商品が変更となり…

メディア商品(本・ミュージック、ビデオ・DVD等)
食品・飲料
酒カテゴリー

…を除く ”全ての商品” が対象商品として取り扱われるようになりました。

もちろん、輸入・輸出規制品以外の商品であることが前提です。

さらに、2019年2月13日より、すべてのFBA出品者が「FBA海外配送プログラム」に自動登録される形になりました。

この ”自動登録” が厄介な事態を招くポイントでもあります。

そもそも、「本プログラムに自動登録される」というルールを把握している出品者がどれだけいるでしょうか?

恐らくですが、ほとんどのFBA出品者が…

海外に関することだから私(僕)には関係ない
基本的に国内でしか販売していないから気にする必要がない

などと考え、本プログラムの詳細を確認することなく販売を続けていることでしょう。

しかし、それは落とし穴に落ちる直前の状態と言えます。

COCO
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その理由については、後ほど詳しく解説しますね!

「FBA海外配送プログラム」のメリットについて

続いて、FBA海外配送プログラムを利用するメリットについて解説していきます。

具体的には以下の3つのメリットが存在します。

販売経路の拡大 = 売上増加が見込める
利用に際し、追加手数料・追加手続きは不要
商品ごとに配送対象国を制限できる

それでは、1つずつ順番に解説していきます。

販売経路の拡大 = 売上増加が見込める

FBA海外配送プログラムを利用するメリットは、なんと言っても販売経路の拡大。

これに尽きるでしょう。

これまでは日本国内の消費者を対象にしていた商売が、一気に世界各国へと広がります。

当然、「 日本の需要 = 海外の需要 」では無いため、日本では売れない商品が世界を相手にすることで ”一気に売れる” というケースもあります。

そうなれば、「自社の売上増加」や「仕入れ幅の拡大」といった恩恵が期待できますね。

利用に際し、追加手数料・追加手続きは不要

FBA海外配送プログラムの利用に際し、追加の手続き・手数料が発生することはありません。

例えば、海外の利用者が自社の商品を購入した場合でも、追加のFBA手数料は一切発生しません。

これは、利用者が海外配送費用や関税等の手数料を負担するという条件になっているからです。

実際にAmazonのセラーセントラルページでは、以下のように明記されています。

海外への配送料や、通関でかかる輸入税、関税等は購入者が支払います。FBA海外配送プログラムを利用するにあたり、出品者に追加料金の支払いは発生しません。

※出典:Amazonセラーセントラル「FBA海外配送

つまり、国内・海外に関係なく、FBA手数料の条件は同じというわけですね。

商品ごとに配送対象国を制限できる

FBA海外配送プログラムには、商品ごとにプログラムの適用や配送対象国を除外することができるオプション機能が備わっています。

具体的には以下の通りです。

特定の国や地域を海外配送の対象から除外する
ASIN単位で特定の国や地域に海外配送されないよう制限する
海外配送の対象から除外した商品を配送対象に戻す

各オプション機能の利用方法については、Amazon出品大学にて詳しく記載されています。

COCO
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必要に応じて特定の国や地域を対象外にするのも良いですね。

「FBA海外配送プログラム」のデメリットについて

それでは、FBA海外配送プログラムのデメリット(注意点)について解説していきます。

具体的には以下の3つのデメリットが存在します。

海外に発送した商品の返品・返金に時間を要する
返品商品のコンディションが低下する恐れがある
海外の販売価格が消費税を差引いた価格となる

こちらも、1つずつ順番に見ていきましょう。

海外に発送した商品の返品に時間を要する

海外に発送された商品が何らかの理由で返品された場合、商品が戻ってくるまでに時間を要します。

これは発送先が ”海外” ですので、当然と言えば当然ですよね。

Amazon出品大学では、配送スピードに関して以下のような記載があります。

配送時間の目安は、アジア2-3日、北米3-4日、中南米・アフリカ3-6日、欧州・中東3-5日です。
お届け地域によって配送にかかる時間は異なります。詳細は海外への配送時間に関するヘルプページをご確認ください。

※出典:Amazon出品大学「よくある質問

これはあくまでも「 日本国内 ⇒ 海外 」への配送スピードとなるため、「 海外 ⇒ 日本国内 」に対する配送の場合はどれほどの時間を要するか分かりません。

返品が頻繁に発生するようであれば、当然 ”資金繰り” にも悪影響を及ぼすことになるでしょう。

海外に商品を発送する以上、こういったリスクも十分に考慮しなければなりません。

返品商品のコンディションが低下する恐れがある

まず、大前提として「日本人が判断する商品コンディション」と「外国人が判断する商品コンディション」には大きな差があるということを頭に入れておきましょう。

こと、日本に関しては ”世界一商品コンデション判断が厳しい国” として知られています。

商品の外箱に凹みや損傷の跡が見られると、日本では当然「わけあり商品」と判断され、本体に問題がなくても商品価値が下がります。

しかし、海外の場合は決してそうではありません。

新品商品であっても、多少の損傷・凹みはいたって当たり前の光景。

私自身、海外から商品を頻繁に輸入しているということもあり、「これは新品なの?!」と心配してしまうような商品を何度も見てきました。

とどのつまり、「中身が問題ないのであれば新品でOKでしょ!」というスタンスなんですね。

もちろん、海外の人が全員 ”こういった考え” を持っているわけではありません。

あくまでも ”傾向” として、そういう考え方が根底にあるということです。

そのため、返品する際は日本国内よりもコンディション低下のリスクが高まることを考慮したうえでプログラムを利用する必要があります。

海外の販売価格が消費税を差し引いた価格となる

日本国内で商品を購入する場合は「消費税」を支払う必要がありますよね。

しかし、FBAで海外に商品を発送する場合、消費税法の輸出免税規定が適用されることから、消費税が一切かかりません。

Amazonで販売されている商品は、基本的に ”消費税込み” の価格で販売されているため、海外からの注文が入った場合、販売価格から消費税が差し引かれることになります。

これこそが、FBA海外配送プログラムに隠れる ”落とし穴” であり、多くの出品者が気付いていないリスクです。

販売価格から消費税を差し引いても「利益」が残るのであれば良いですが、それがキッカケで赤字に変わる可能性も十分考えられます。

商品の単価が高ければ高いほど、損失額は大きくなるでしょう。

FBA海外配送プログラムでは、販売経路が拡大するというメリットがある一方で、こういったリスク(デメリット)が潜んでいることを必ず理解しておく必要があります。

COCO
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上記はあくまでも「免税事業者」を前提として話をしています。
「課税事業者」についてはこの限りではありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事では、「FBA海外配送プログラムの隠れた落とし穴」について解説しました。

最後に、今回の内容についてサクっと振り返りを行いましょう!

FBA海外配送プログラムとは、FBAを利用する出品者向けの海外配送サービスのこと
現在は「メディア商品、食品・飲料、酒」を除く全ての商品が対象である
2019年2月13日より、すべてのFBA出品者が本プログラムに自動登録されている
FBA海外配送プログラムのメリット①:販売経路の拡大 = 売上増加が見込める
FBA海外配送プログラムのメリット②:利用に際し、追加手数料・追加手続きは不要
FBA海外配送プログラムのメリット③:商品ごとに配送対象国を制限できる
FBA海外配送プログラムのデメリット①:海外に発送した商品の返品に時間を要する
FBA海外配送プログラムのデメリット②:返品商品のコンディション低下の恐れがある
FBA海外配送プログラムのデメリット③:海外の販売価格が消費税を差し引いた価格

本記事を通じて、「FBA海外配送プログラム」のメリット・デメリットについて十分に理解していただけたのではないかと思います。

そして、FBA海外配送プログラムに隠れた落とし穴の存在に気づき、早くも「プログラムの設定を無効にしたい!」と思われた方もいるでしょう。

もちろん、FBA海外配送プログラムの設定を無効にする方法は存在しますのでご安心下さい。

今回は、プログラムを無効にする手順は記載しておりませんので、気になった方は…

「FBA海外配送プログラム 無効設定」
「FBA海外配送プログラム 無効 やり方」

などと検索すれば、ヒットするかと思います^^

「落とし穴に落ちてから、そのサービスのデメリット(リスク)に気づいた…」ということにならないよう、定期的にAmazonが提供するサービス内容をチェックしておきたいですね。

 

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