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【せどり初心者必見】仕入れ計算に欠かせない掛け率とは?その意味や具体的な算出方法について解説!

こんにちは、COCOです!

今回の記事では、仕入れの計算に欠かせない「掛け率」についてお話しをしていきたいと思います。

そもそも「掛け率って何?」という方もおられるかと思いますが、掛け率とは物販ビジネスにおける専門用語の1つになります。

基本的には ”商品を仕入れる際” に使用される言葉ではありますが、業界関係者の間で使われることが多く、日常ではあまり耳にしません。

しかし、物販ビジネスを実践する以上、掛け率に対する正しい理解は ”必須” となりますので、この機会に「掛け率の意味」や「具体的な算出方法」について学んでいきましょう。

これから物販ビジネスを始められる方はもちろんのこと、ショップ経営や営業職を目指そうと考えている方にも必ず役立つ内容になっています。

ぜひ、最後まで読んでみてくださいね^^

掛け率とはどのような意味?

まずは、「掛け率の意味」や「相場」について詳しく見ていきましょう。

これから物販ビジネスに参入される方だけでなく、消費者の方も知っておいて損はないビジネス用語の1つです。

掛け率の意味とは?

「掛け率」とは一言で表すと ”上代に対する下代の割合” のことです。

上代はあなたが一般消費者に販売する価格のことで、下代はあなたが生産者側(メーカーや卸業者)から仕入れる際の価格のことを指しています。

つまり、上記の内容から…

上代:販売価格
下代:仕入れ価格

と思っていただければOKです。

COCO
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もっと分かりやすく言えば、「定価の何%(掛け)で商品を仕入れられるか?」ということになりますね^^

そんな掛け率ですが、業界ごとに表現方法が少し異なります。

「数字+掛け」で表現する方法(例:4掛け、5掛け)

パーセンテージで表現する方法(例:70%、80%)

表現方法は違えど、どちらも意味としては ”同じ” ですので、自分に関係のある業界の表現方法に合わせて使用していきましょう。

商品価格は掛け率次第

店の特売品やセール中の商品というのは、通常販売されている価格よりも安い価格で販売されていますよね…?

実は、こういった場面においても「掛け率」が用いられており、入荷量や商品別に設定されている掛け率とその相場によって商品価格が決められています。

掛け率の相場について

はじめにお伝えしておくと、「掛け率の相場」というのは ”明確な数値” が公表されているわけではありません。

しかし、業界ごとに ”大まかな相場” は決められており、

食品業界であれば70%
雑貨やアパレル業界であれば50%~60%

といったような数値が一般的な掛け率とされています。

また、”大まかな相場” ということもあり、交渉によって掛け率が上下することもあります。

そのため、個人的に付き合いのある相手(取引先)や今後も長く関係を築いていきたい場合などは、”条件の良い掛け率” を提示する(もしくはされる)ことも少なくありません。

もちろん、なかには ”掛け率を一切変動させない” といった企業も存在しますが、ある程度の実績と信用があれば、交渉を可能としてくれる場合が多いです。

COCO
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ちなみにどの業界においても「掛け率」は利益計算に直結する部分であるため、一般消費者には公開されていないのが特徴です。

掛け率の算出方法について

続いて、「掛け率の算出方法」について解説していきます。

一般的な掛け率は基本的に算出が容易であるため、難しいソフトなどを導入する必要はありません。

単純な計算であれば、電卓ひとつで容易に算出することが可能です。

それでは、1つ具体例を出してみましょう。

取引先の相手に「10,000円の商品を4掛け(よんがけ)で卸してほしい」と言われたとします。

この場合における仕入れ価格は、

10,000円(上代) × 0.4(掛け率) = 4,000円(下代)

ということになりますね。

続いて、「10,000円の商品を ”掛け率4割” で卸してほしい」と言われたらどうでしょうか…?

ここで言う ”4割で卸す” とは、6掛けで商品を仕入れることと同義です。

つまり、

10,000円(上代) × 0.6(掛け率) = 6,000円(下代)

という計算になるわけですね。

各業界によってそれぞれ ”仕入れ値の算出方法” が異なるため、あらゆるパターンに対応できる状態が理想と言えます。

COCO
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上代(販売価格)と下代(仕入れ価格)が分かれば、そこから「掛け率」を算出することも可能です。

「上代・下代・利益率」という言葉の意味について

既に登場した「上代」や「下代」という言葉ですが、こちらも日常では聞くことが少ない言葉で間違いないでしょう。

しかし、掛け率を算出するうえでは ”重要な意味” を持ちますので、それぞれの言葉の意味や特徴について詳しく見ていきましょう。

「上代(じょうだい)」とは?

こちらは、既に解説した通り「商品の販売価格」を表しています。

”商品定価” と同様の意味を持ち、「メーカー小売希望価格」もこれに該当します。

「上代」は、物販業における専門用語の1つであるため、同じ業界の関係者と話す場合に ”定価” を ”上代” と言い換えるだけで、交渉が円滑に進むケースもあります。

また、海外から輸入された商品というのは、商品の販売価格が厳密に定められていない場合が多く、「オープン価格」といった表現をされることもあります。

「下代(げだい)」とは?

いっぽうで「下代」とは、「仕入れ価格(卸値)」という意味を持ちます。

しかし、上代と違い ”言葉の定義” が曖昧な部分も多く、

メーカーが卸売業者へ卸す価格
販売店が仕入れる価格

といったように、業界ごとで ”下代に対する捉え方” が少々異なります。

どちらの意味も本質的に大きな違いはありませんが、認識の違いから取引先とのトラブルに発展するケースも考えられるため、注意しましょう。

また、「下代」はこの他にも…

仕切り
卸単価
単価

というような表現をされることもありますので、必要に応じて上手に使い分けていきましょう。

「利益率」とは?

「利益率」とは、実際の販売価格に対して利益となる割合のことです。

また、ひとえに ”利益率” と言っても、以下のように様々なものがあります。

純利益率
営業利益率
経常利益率

基本的には、どの利益率においても違いは ”コスト” にあり、「純利益率」の場合は、会社が定めた期間に必要とした金額全てがコストとなります。

「営業利益率」は、商品(サービス含む)を販売するまでに必要とした金額がコストとなり、「経常利益率」の場合は、営業利益率+店舗の家賃や給料等の必要経費が加算された全金額がコストになります。

つまり、上記3つのどの利益率であっても、売り上げ金額自体は ”同じ” ということになります。

COCO
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この機会に「掛け率」と「利益率」の違いをしっかりと理解しておきましょう!

業界によって掛け率の意味が異なる

掛け率に対する一般的な考え方は業界問わず共通していると言えますが、掛け率の「ルール」や「意味」には多少の違いがあります。

掛け率が変わると利益計算に大きな影響を及ぼすため、業界ごとにルールを把握しておくことは極めて重要です。

ここでは、

メーカー
卸業者
小売業者

の3つに分類して、それぞれの掛け率に対するルールを見ていきましょう!

掛け率の決まり方①:メーカーの場合

ここで言う「メーカー」とは、実際に商品を生産する企業のことを指します。

メーカーは、従業員の給与や家賃などのコストを商品の売り上げから支払うため、商品価格を設定する際の ”原価計算” が複雑になります。

また、複数の商品を抱えているような大手メーカーは、商品ごとに生産ラインが異なるため、それが商品の原価に影響を与えることで卸値が調整されます。

このように、メーカーでは ”掛け率決定までの流れ” が非常に複雑であることが分かります。

掛け率の決まり方②:卸業者の場合

卸業者は、メーカーと小売業者の卸業者の中間に位置し、仕入れから卸売までを行います。

卸業者の場合、中間で発生する「物流コスト」を掛け率に考慮しなければなりません。

また、取り扱う商品の量が多いことから、メーカー同様、掛け率決定までの流れが ”複雑” とされています。

専門商社は、商品・業界別に掛け率の相場がある程度決まっているため、取引先の情報を把握しておくことで、事前の交渉もスムーズに進む傾向にあります。

掛け率の決まり方③:小売業者

小売業者は、百貨店やスーパーなどで実際に商品を販売する業者のことです。

小売業者の場合は、自社の ”販売戦略” によって「掛け率」が変動します。

たとえば、アパレル業界であれば、季節の変わり目やトレンドの状況によって顧客の需要が大きく変化するため、場合によっては大量に商品を仕入れることもあります。

この時に、「大量発注する代わりに掛け率を下げてもらう」といった交渉をすることもあり、こういった方法で自社の売上拡大を狙っていきます。

COCO
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大量発注によって割引価格で仕入れる方法を「ボリュームディスカウント」と表現することもあります^^

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事では、仕入れの計算に欠かせない「掛け率」について詳しく解説しました。

最後に、今回の内容についてサクっと振り返りを行いましょう!

掛け率とは上代に対する下代の割合のこと
特売品やセール品においても掛け率は用いられる
掛け率の相場は明確な数値が公表されているわけではない
各業界ごとに大まかな相場は決まっており、交渉によって掛け率が上下することもある
一般的な掛け率は容易に算出可能
業界ごとに算出方法が異なるため、あらゆるパターンに対応できると良い
上代は商品の販売価格を表す
下代は商品を仕入れ値を表す
メーカーは原価設定をしたあとに掛け率を決定する
卸業者は中間で発生する物流コストを考慮したうえで掛け率を決定する
小売業者は自社の販売戦略によって掛け率が異なる

物販ビジネスを実践していく以上、”商品の仕入れ” は必ず行うことになります。

「掛け率」は利益の追求だけに限らず、取引相手と交渉を円滑に進めていくうえでも重要になってきます。

まずは、今回ご紹介した「掛け率の意味」や「相場・算出方法」について正しく理解するところから始めていきましょう!

 

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