こんにちは、COCOです!
せどりに限らず、あらゆるビジネスシーンにおいて、”数字” と向き合うことは非常に大切ですよね。
会社に勤められている方の中でも、日常的に数字と向き合う機会の多い方もいれば、ほとんど向き合うことが無いといった方もおられるのではないでしょうか。
事せどりに関しては、まさに数字と向き合う機会の多い典型的なビジネスの1つであると言えるでしょう。
売上高や売上原価、粗利益に純利益など、数字の持つ意味をしっかりと理解することで、適切な仕入れ判断や販売促進に繋げていくことが重要です。
なかでも、せどり成功のカギを大きく握るのが「利益率」です。
この数字を正しく導き出すことが出来なければ、せどりの収益化は不可能と言っても過言ではないでしょう。
今回の記事では、この「利益率」に焦点を当てながら、せどりにおける利益率の正しい計算方法ついて詳しく解説していきたいと思います。
数字が苦手という方にも理解していただけるよう、具体例をもとに分かりやすく解説していく予定なので、ぜひ最後までご覧くださいね^^
せどりで目指すべき目標利益率とは?
せどりを実践していくうえで、目指すべき目標の利益率とは一体どれくらいなのでしょうか…?
結論から言うと、平均20%以上の利益率を積んでいくのが王道であり、目標としては平均30%以上の利益率を目指していくべきでしょう。
その理由として、せどりを含むあらゆる物販ビジネスにおいて、一般的に平均20~30%の利益率が目標値とされていることが多いためです。
ちなみに、経済産業省の調査により各業種別に導き出された平均利益率は以下の通りです。
業種別の平均利益率について
製造業 | 22.3% |
卸売業 | 11.8% |
小売業 | 27.6% |
飲食業 | 55.9% |
※上記の各数字は「売上高総利益率(粗利率)」を示しています。
※経済産業省の統計表一覧より一部抜粋
また、物販ビジネスは一部の例外を除き、基本的に売上と利益率がトレードオフの関係になっています。
利益率を低く設定すれば早期に販売できる可能性が高りますが、結果として売上が減少する傾向にあります。
いっぽうで、利益率を高く設定すれば大きな利益を生み出すこともできますが、適正価格でなければ商品は売れず、結果的に売上が減少する場合もあります。
そのため、これらの要素を総合的に加味した結果、平均20~30%の利益率が導き出されたものと考えます。
利益率の計算方法について
目指すべき目標利益率が分かったところで、本題の利益率の計算方法について解説をしていきます。
まず、利益率を導き出すための計算式は以下の通りです。
利益率を導き出すための計算式
利益額 ÷ 売値 × 100 = 利益率(%)
「売値」というのは、実際に販売する価格のことを指しています。
また、利益率を導き出すためには、「利益額」の算出方法も理解しておく必要があります。
利益額を導き出すための計算式
売値 - 仕入れ原価 = 利益額
仕入れ原価というのは、実際に仕入れた商品の価格を指します。
以上が「利益率」を導き出すための計算方法になります。
具体例をもとに利益率を計算してみよう
利益率を導き出す方法は理解したものの、「あまり具体的なイメージが湧かない…。」といった方のために、実際に例を交えながら一緒に計算をしていきたいと思います。
まず、今回の計算に使用する商品は以下のものとしましょう!
利益率を導き出すにあたって、今回の売値と仕入れ原価を以下のものと仮定します。
仕入れ価格 :4,000円
まずは、「利益額」を算出するところから始めましょう。
利益額を導き出すための計算方法
売値 - 仕入れ原価 = 利益額 であることから、
5,000円 - 4,000円 = 1,000円 が「利益額」であることが分かりますね。
続いて、この利益額をもとに「利益率」の計算を行ってみましょう!
利益率を導き出すための計算方法
利益額 ÷ 売値 × 100 = 利益率(%) であることから、
1,000円 ÷ 5,000円 × 100 = 20(%) が「利益率」となります。
実際に商品を想定して計算を行うことで、イメージがグッと掴めたのではないでしょうか^^
Amazonで販売する場合は手数料を考慮する必要あり
利益率の算出方法は上記の通りですが、Amazonでの販売を考えている方は、Amazon手数料を考慮して計算を行う必要があります。
ここのポイントをしっかりと押さえておかないと「利益率はしっかりとキープ出来ているはずなのに手元に残る利益が少ない…。」といった事態になりかねません。
そうならないためにも、Amazon手数料の概要をしっかりと理解しておきましょう!
正確な利益率を導き出すうえで、把握しておきたい手数料は以下の通りになります。
販売手数料
配送代行手数料
Amazonが定める手数料の仕組みとその計算方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧になってみてくださいね^^
今回はAmazonを販路として例に挙げましたが、メルカリやYahoo!オークションといったフリマサイト全般においても同様に手数料は発生します。
ご自身が利用する各プラットフォームに応じて、適切な販売計画を立てていきましょう!
FBA料金シミュレーターで利益率を自動計算しよう
こちらはAmazonを販路として考えている方にオススメのツールとなります。
これまでに解説した内容をすべて踏襲したうえで、最終的な利益率を自動計算してくれるため、”作業効率の向上” が期待できます。
また、”人的要因” による計算ミスを最小限に抑えることも可能です。
自動計算ツールには様々なものがありますが、私COCOがオススメするツールは「FBA料金シミュレーター」です。
FBA料金シミュレーターの利用手順は以下の通りです。
Step1:該当する商品の名前もしくはASINを入力
Step2:売値(販売価格)を入力
Step3:仕入れ原価を入力
Step4:計算を実行して利益率を確認
より具体的にイメージできるよう、先ほどの商品を例に自動計算を行ってみましょう!
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STEP01該当する商品の名前もしくはASINを入力しよう
まずは、こちらから「FBA料金シミュレータ―」を開きましょう。
次に、利益率を算出したい「商品の名前もしくはASIN」を入力しましょう。
今回は、商品のASINを入力していきたいと思います。
ASINって何? 初めて聞いた方のためにワンポイント解説!
ASINとは「Amazon Standard Identification Number」の略で、Amazon内で販売されている商品を識別するためのコードのことを言います。
基本的には【B0】から始まる10桁の英数字で構成されており、数億種類ものAmazon商品の中から識別を容易にしてくれる優れたコードです。
ASINは、Amazonの商品ページに記載の情報欄よりご確認いただけます。
ASINを入力したら、「検索」をクリックしましょう。
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STEP02売値(販売価格)を入力しよう
続いて、「売値(販売価格)」を入力していきましょう。
先ほどの商品で考えるのであれば、売値は「5,000円」になりますよね。
FBA料金シミュレーターの「商品価格」の部分に5,000円を入力してあげましょう。
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STEP03仕入れ原価を入力しよう
売値(販売価格)の入力が完了したら、次に「仕入れ原価」を入力していきましょう。
先ほどの商品で考えるのであれば、仕入れ原価は「4,000円」になるため、FBA料金シミュレーターの「商品原価」の部分に4,000円を入力してあげましょう。
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STEP04計算を実行して利益率を確認しよう
最後に「計算」ボタンを押して、利益率を確認しましょう。
今回の最終的な利益額と利益率については、以下の通りになります。
このように、Amazon手数料を考慮していない段階では ”20%” の利益率があった商品でも、諸々の手数料を含めると最終的には ”赤字” となってしまうケースもあります。
そのため、せどりに必要とされる経費をしっかりと差し引いたうえで利益計算を行ってあげることが重要です。
FBA料金シミュレーターを活用した利益率の算出方法は以上になります。
お疲れ様でした^^
なお、スマートフォンアプリから利益計算を行いたい場合は、Amazonセラーアプリを活用することで利益率を導き出すことが可能です。
iPhone・Androidどちらにも対応していますので、以下よりダウンロードしておきましょう!
回転率もしっかりと意識しよう
せどりにおける利益率の算出方法を理解したら、「回転率」にもしっかりと目を向けていきましょう。
回転率とは、一定期間に商品がどれぐらい売れたかを示す1つの指標です。
つまり、回転率が高ければ高いほど、販売回数が多いことを指しています。
せどりで大きく稼いでいる人は、利益率以上に、この回転率を重視して仕入れを行っています。
もちろん、利益率が高いに越したことはないですが、いくら利益率が高い商品であっても売れなければ全く意味がありません。
たとえば、以下のような商品があったとしましょう。
商品①の場合
・販売価格:20,000円
・利益率:約25%
・販売個数:5個/月
商品②の場合
・販売価格:10,000円
・利益率:約20%
・販売個数:30個/月
上記の場合、利益率の観点で考えれば、商品①のほうに軍配が上がります。
しかし、これを年間のトータル利益で考えた時に、商品①の場合は、
20,000円 × 25% × (5個×12ヶ月分) = 300,000円
であるのに対し、商品②の場合は、
10,000円 × 20% × (30個×12ヶ月分) = 720,000円
となることから、年間の利益額では商品②のほうに軍配が上がることになります。
物販ビジネスにおいては、単発の利益だけに目を向けるのではなく、最終的なトータル利益を軸に販売計画を立てていく必要があります。
また、回転率の低い商品ばかりを仕入れていると、どんどん資金が逼迫していき、最終的には資金ショートに陥ってしまう恐れもあります。
このように、キャッシュフローの観点からも、「回転率」は非常に重要な要素の1つであると言えるでしょう。
せどりにおけるキャッシュフローの重要性や改善するためのポイントについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
これから物販ビジネスを始めようと考えている方にも必ず役立つ内容になっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね^^
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、せどりにおける利益率の正しい計算方法や回転率の重要性について解説しました。
最後に、今回の内容についてサクっと振り返りを行いましょう!
せどりで目指すべき利益率の王道は平均20%以上であり、目標は平均30%以上
利益率を導き出すためには利益額を算出してあげる必要がある
Amazonを販路とする場合は、Amazon手数料を考慮して計算しよう
作業の効率化と人的ミス防止の観点から、FBA料金シミュレータ―を活用しよう
スマートフォンの場合はAmazonセラーアプリで自動計算しよう
利益率だけでなく、回転率もしっかり意識しよう
せどりというのは、基本的に「安く仕入れて高く売る」という至ってシンプルなビジネスモデルで成り立っています。
しかし、ただ闇雲に売買を繰り返しても安定した収益を生み出すことは出来ません。
重要なのは、利益率や回転率などのポイントをしっかりと押さえたうえで、販売スキームを構築していくことです。
そのためにも、まずは平均20~30%以上の利益率を目標に、せどりに取り組んでいきましょう!
販売実績を増やしていく中で、取り扱う商品の種類や販売数量など、自分に合った戦略やスタイルを見つけてみてくださいね^^
あなたのために問題解決へ向けてサポートさせていただきます!