こんにちは、COCOです!
今回の記事では、「せどりにおける”不良在庫”」をテーマにお話しをしていきたいと思います。
まず、大前提として、せどりを実践する以上 ”誰もが不良在庫を抱える可能性がある” ということを頭に入れておく必要があります。
これはせどり初心者に限らず、せどり歴の長いベテランせどらーにも同じことが言えます。
私達せどらーを取り巻く環境がいつどのように変化するか分からないためです。
自信たっぷりに「この商品は必ず1ヵ月以内に全て売れる!」と想定していたとしても、
突発的な不祥事発生bによって商品の価値が一気に低下したり…
プラットフォームの規制強化によって急に販売不可の対象となったり…
などなど、せどりビジネスには様々な不確定要素がどこかに潜んでいます。
そのため、不良在庫を抱えないための予防対策を講じることも大切ですが、同時に、不良在庫を抱えてしまった場合の対処法を知っておくことが重要になってきます。
ということで、今回は「不良在庫が発生した場合の対処法」と「仕入れた商品を不良在庫にしないためのポイント」について解説していきます。
不良在庫によって生じるリスクが分かる
不良在庫を抱えた場合の対処法が分かる
不良在庫を抱えないための予防策が分かる
そもそも「不良在庫」とは何か?
まず、大前提として「不良在庫とは何なのか?」という部分の認識をしっかりと合わせておきましょう。
不良在庫とは、売れる見込みが無く ”経済的損失” になり得る在庫のことを指しています。
主に、過剰仕入れやトレンドの変遷が原因で売れ残った商品などが上記に該当します。
ポイントは、その在庫によって ”経済的損失を受けるかどうか” であり、経済的に余裕のある状態であれば、在庫を抱えること自体は決して悪いことではありません。
むしろ、需要のある商品を大きく縦積みすることで、利益を最大化することもできます。
現時点で ”在庫を抱えている” という方は、果たして本当にそれが「不良在庫に当てはまるのか?」について、しっかりと見極めるところから始めましょう!
不良在庫となる原因は、過剰仕入れや食品の賞味期限切れなど様々である
「不良在庫」を抱えると何が問題なの?
前述の内容を踏まえ、不良在庫を抱えた場合に起こりうる問題は一体何なのでしょうか…?
そこで、不良在庫によってもたらされる3つの問題について解説していきたいと思います。
品質が劣化する
在庫管理にコストが発生する
大事なポイントですので、1つずつ順番に解説していきます。
キャッシュフローが悪化する
まず、一番大きな影響を受けるのは ”キャッシュフロー” になるでしょう。
不良在庫になった商品は、当然ながら自身の売上に繋がりません。
売上に繋がらないということは、”仕入れ費用を回収できない” ことを意味するため、経済的損失によって資金ショートに陥る可能性があります。
このように、不良在庫によって健全な資金繰りが出来なくなれば、長期的にせどりビジネスを続けていくことも困難になってしまいます。
せどりにおけるキャッシュフローの重要性については、以下の記事でも詳しく解説していますので、気になった方はぜひご覧になってみてくださいね^^
品質が劣化する
当然のことながら、商品の品質というのは時間の経過とともに劣化していきます。
なかには経年劣化の起きない商品も存在しますが、ほとんどの商品が「破損・型崩れ・色移り」などの様々な原因よって徐々に劣化していきます。
また、食料品や飲料品であれば、賞味期限が定められているため、早期に販売することが求められます。
一度、商品の品質が劣化してしまえば、希望通りの価格で売ることも難しくなってくるでしょう。
在庫管理にコストが発生する
不良在庫が増えれば、比例して商品を管理する手間も増加します。
また、AmazonせどりでFBAを導入している場合は、FC(Amazon倉庫)内の在庫管理をお願いするために、別途手数料を支払う必要も出てきます。
すべて自己発送で完結させている方は、手数料こそ発生しないものの、自宅の居住スペースを圧迫してしまうことになるため、それはそれで問題と言えるでしょう。
もう販売することが出来ない商品を長期的に在庫として保管している(手数料を支払っている)パターンが一番最悪と言えますので、それだけは絶対に避けたいですね…(^_^;)
不良在庫によって発生する問題その②:商品の品質が劣化する
不良在庫によって発生する問題その③:在庫管理にコストが発生する
「不良在庫」が発生した場合にやるべきこと
それでは、仕入れ商品が不良在庫となってしまった場合にやるべきことは何なのでしょうか…?
キャッシュフローの観点から、基本的には ”損切り一択” になります。
事業資金が少なければ少ないほど、損失を最小限に抑え、せどりに回せるお金を早期に回収していく必要があります。
苦労して仕入れたのに赤字で売りたくない…
そう思われる方もいるかもしれません。
しかし、「どれくらい待てば商品が売れるのか」というのは誰にも分かりませんし、仮に売れたとしても、それは「たまたま売れた」という偶然の結果に過ぎません。
せどりビジネスにおいて重要なのは ”トータルで利益を生み出すこと” です。
より明確にイメージしていただけるよう、1つ具体例を交えて解説してみたいと思います。
仕入れ価格:1,000円
仕入れ数量:50個
販売価格:2,000円
※ここでは具体的にイメージしていただけるよう手数料等は省略しています。
50個の商品のうち「現時点で30個が売れている」と仮定しましょう。
この場合、仕入れ総額である50,000円(1,000円×50個)に対して、現時点の売上額が60,000円(2,000円×30個)となります。
現在の利益としては、10,000円(60,000円ー50,000円)ということになりますね。
しかし、ここで競合(ライバル)が急激に増加したことで価格競争が発生し、値崩れが起きてしまったとします。
値崩れ後の販売価格は900円であり、残りの在庫数は20個です。
この場合、あなたに残された選択肢は次の2つになります。
選択②:仕入れ資金を回収するために赤字で売り切るのか
先ほどもお伝えした通り、大事なのはトータルで利益を生み出すことです。
販売価格900円で残り20個の在庫を全て売り切った場合の売上金額は18,000円です。
元々の仕入れ価格が1,000円であるため、20個分に対する損失額は2,000円(20,000円ー18,000円)となります。
しかし、既に30個の商品は売れているため、10,000円の収益化には成功しています。
つまり、損失額である2,000円を差し引いても、”8,000円” の利益が残ることになるため、最終的なトータル利益はプラスということになります。
もちろん、ケースバイケースな部分も当然ありますので、「元の価格に戻る!」という絶対的な確信があれば、一時的に販売をストップするのも有りでしょう。
どちらを選択するかは各々の判断になりますが、”1つの考え方” として「損失を最小限に抑えつつトータルで利益を生み出す」という選択肢があることを覚えておいてくださいね^^
一時的な損失ではなく最終的なトータル利益で判断すること
事業資金が少ない人ほど効率よくキャッシュを増やしていくことが大切
仕入れた商品を「不良在庫」にしないためのポイント
最後に、仕入れた商品を不良在庫にしないための ”予防策” について解説していきたいと思います。
不良在庫を抱えた場合の対処法は解説しましたが、やはり理想は「不良在庫を抱えないこと」が一番です。
不良在庫を抱えないための絶対的な対策方法はありませんが、可能な限りリスクを低減させるための方法は存在しますので、次の ”3つのポイント” を押さえておきましょう!
複数の販路で売れている商品を仕入れ対象にする
仕入れた商品を不良在庫にしないための1つの対策として、販売機会を最大限にまで高めてあげる方法があります。
つまり、はじめから ”複数の販路” で出品することを想定して商品リサーチを行っていくということですね。
当ブログでは、メインの販路を ”Amazon” として考えていますが、その他にも
フリマアプリ(メルカリ、ラクマなど)
オークションアプリ(ヤフオク、楽オクなど)
などなど、様々な販路が存在するため、これらの販路から ”併売” をしていくことで、売れる確率を高めていくことができます。
もちろん、フリマアプリやオークションアプリで出品する以上、商品カタログの作成や接客応対などの手間が発生することになるため、この部分を ”必要な投資” と考えるかどうかで最終的な判断が変わってきそうです。
せどりにおける不良在庫のリスクを少しでも低減させたいという方は、複数販路での出品を検討してみてくださいね^^
適正量を仕入れること
不良在庫を抱えてしまう原因の1つとして、仕入れ数量が適正ではない可能性があります。
人によってそれぞれ考え方は異なりますが、せどりで仕入れた商品というのは ”1ヵ月以内” に全て売り切ることがベストだと私は考えます。
そのためには、1ヵ月以内に全て売り切ることのできる仕入れ量をしっかりと見極めていく必要があります。
Amazonを販路とする場合は、「Keepa」や「DELTAtracer」といったせどり専用ツールを用いることで、月間の販売個数をある程度予測することができます。
月間の販売個数をはじめとするKeepa機能の詳しい見方や導入方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さいね^^
Amazon内での売れ行きが分かれば、1ヵ月で販売可能な適正量も自然と見えてきますね!
回転率の良い商品を仕入れること
十分なリサーチ力が身に付くまでは、”回転率の良い商品ジャンルに絞って” 仕入れを行うのも1つの手です。
回転率とは、一定期間に商品がどれぐらい売れたかを示す1つの指標になります。
つまり、回転率が高ければ高いほど、販売回数が多いことを意味します。
先述した通り、せどり専用ツールを利用することで、月間の販売個数をある程度予測することが出来るため、「〇個以上の商品を仕入れ対象とする!」といった判断基準を設けてみるのもアリかもしれませんね。
不良在庫のリスクを低減させるためにも、”商品の回転率” にはしっかりと目を向けるようにしましょう!
不良在庫を抱えないための予防策その②:適正量を仕入れること
不良在庫を抱えないための予防策その③:回転率の良い商品を仕入れること
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、「不良在庫が発生した場合の対処法」と「仕入れた商品を不良在庫にしないためのポイント」について解説しました。
最後に、今回の内容についてサクっと振り返りを行いましょう!
不良在庫とは売れる見込みがなく、経済的損失になり得る在庫のこと
不良在庫となる原因は、過剰仕入れや食品の賞味期限切れなど様々である
不良在庫によって発生する問題その①:キャッシュフローが悪化する
不良在庫によって発生する問題その②:商品の品質が劣化する
不良在庫が発生した場合は、基本的に損切り一択 不良在庫によって発生する問題その③:在庫管理にコストが発生する
一時的な損失ではなく最終的なトータル利益で判断すること
不良在庫を抱えないための予防策その①:複数の販路で売れている商品を仕入れる
不良在庫を抱えないための予防策その②:適正量を仕入れること
不良在庫を抱えないための予防策その③:回転率の良い商品を仕入れること
事業資金が少ない人ほど効率よくキャッシュを増やしていくことが大切
有在庫のせどりビジネスにおいては、誰であっても不良在庫を抱えるリスクを平等に背負っています。
そのため、万が一、仕入れた商品が不良在庫となってしまった場合に、”素早く仕入れ資金を回収できる術を持っているかどうか” が大きなポイントになってきます。
また、不良在庫のリスクを抑えるためにも、”目先の利益だけ” を追いかけないようにしてください。
このブログでも折に触れてお伝えしていますが、最終的なトータル利益を軸に販売計画を立てていくことが物販ビジネスの鉄則になります。
不良在庫となった商品は早めに損切りを実行することで、経済的損失を最小限に抑えつつ、素早く資金の回収に移りましょう!
あなたのために問題解決へ向けてサポートさせていただきます!