こんにちは、COCOです!
今回は、「棚卸の必要性」について解説していきます。
個人や法人に関係なく、小売業(せどりビジネス)を営む事業者にとって棚卸作業はマストになります。
聞いたことはあるけど、必要性を理解していない…
そういった方々に向けて、「棚卸の必要性」をお伝えつつ、個人せどらーでも容易に棚卸をするためのメソッドについて解説していきたいと思います。
これから、せどりビジネスをスタートされる方にも必ず役立つ内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
それでは、早速まいりましょう!
個人でも簡単に棚卸作業をする方法が分かる
「棚卸」は決算作業の一環
そもそも、なぜ「棚卸」が必要なのでしょうか…?
それは、棚卸が決算作業における重要な手続きの1つであるためです。
あなたが勤めている会社をイメージしてみると良いでしょう。
会社というのは、「いくら利益を出したのか」を毎年計算する必要があります。
この計算を行うには…
その年の売上原価
上記2点を知る必要があります。
”売上原価” とは、「その年に売り上げた商品の仕入れ金額」と考えてください。
売れ残った商品については、”棚卸資産” という形で資産計上されますが、今は一旦後回しにしていただいてOKです。
これらが分かれば、以下の計算式から ”その年の儲け” を算出することができます。
その年の儲け(売上総利益) = 売上 - 売上原価
これだけでは、棚卸の必要性をイメージしづらいため、次章で具体例を交えつつ詳しく解説していきたいと思います。
その年の儲けは、売上から売上原価を差し引くことで算出可能
「売上原価」の算出方法を理解しよう
ここからは、前章の内容を踏まえ、具体例をもとに「棚卸の必要性」について解説していきます。
まず、大前提として「売上総利益」を確定させるためには、「売上」と「売上原価」の2点を算出する必要がありました。
それぞれの計算方法を見ていきましょう。
その年の売上を計算する方法
こちらは、非常にシンプルです。
まずは、”Aという商品” があったとします。
「商品A」の情報は以下の通りです。
仕入れ価格:6,000円
その年の販売個数:100個
その年の仕入れ個数:110個
この場合の売上は、単純に「 販売価格 × 販売個数 」となりますので、
10,000円 × 100個 = 1,000,000円
ということになりますね。
続いて、売上原価の計算方法を見ていきましょう!
その年の売上原価を計算する方法
商品Aの情報はそのまま流用します。
この場合、仕入れ価格6,000円の商品をその年に110個仕入れたので、
6,000円 × 110個 = 660,000円
となりますが、果たしてこれは「売上原価」となるのでしょうか…?
第1章でもお伝えした通り、売上原価は「その年に売り上げた商品の仕入れ金額」になります。
そのため、見るべきは「仕入れ個数」ではなく「販売個数」となります。
計算式で表すと…
6,000円 × 100個 = 600,000円
となり、これが正しい ”売上原価” となります。
と言いたいところですが…
実はこの売上原価も ”本当に正しい数値” とは言えません。
なぜなら、売上原価を算出する際に、その値に「棚卸の結果」が反映されていることを確認する作業が必ず入るからです。
つまり、110個の商品を仕入れて100個販売したので、残り分である「10個の商品」が残っていることを棚卸にて確認するということです。
ここで、残り10個のうち、3個の商品が「破損・型崩れ」などの理由により、販売できない状態だと仮定しましょう。
この場合、今後も販売できる商品は7個しか存在しないため、販売できない3個分を「売上原価」に追加する必要があります。
具体的な計算式は以下の通りです。
600,000円 + 18,000円(6,000円 × 3個) = 618,000円
上記が ”本当に正しい” 売上原価となります。
このように、棚卸をしないと「正しい売上原価」を導き出すことはできません。
そして、正しい売上原価でない以上、そこから算出した ”売上総利益” も当然ながら正しい数値とは言えません。
これこそが、棚卸が必要である ”最大の理由” になります。
会社がきちんと利益を出しているかどうかの判断は、適切な在庫管理の基に成り立っているというわけですね。
会社が利益を出しているか否かは適切な在庫管理の基に成り立っている
「プライスター」を棚卸に活用しよう
先述の内容は「決算」という言葉もあり、少し法人向けの解説となりましたが、個人であっても「棚卸の必要性」は変わりません。
せどりビジネスを実践されている方であれば、12月31日時点において「売れ残っている商品の数」や「在庫金額」を適切に把握する必要があります。
この作業を容易にしてくれるのが、せどり総合管理ツールの「プライスター」になります。
プライスターそのものは、せどり業界でも有名なツールとして認知されていますので、耳にしたことがある方も多いでしょう。
現時点における在庫リストを容易に出力できるため、出品中の内容を棚卸に活用できます。
在庫リストをダウンロードする場合は…
↓
「出品したものを見る」にカーソルを合わせる
↓
「現在庫のダウンロードと編集」をクリック
といった流れから、現時点における在庫リストファイルをダウンロードできます。
詳細は、プライスター公式が分かりやすく解説していますので、以下のサイトをご覧ください。
プライスターは、この他にも ”せどりに必要な機能” がたくさん備わっていますので、せどり初心者の方にはオススメのツールとなります。
詳しくは以下の解説記事を参考にしてみてくださいね。
ただし、過去の日付を指定して棚卸をすることはできないため注意
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、「棚卸の必要性」をお伝えつつ、個人せどらーでも容易に棚卸をするためのメソッドについて解説しました。
最後に、今回の内容についてサクっと振り返りを行いましょう!
その年の儲けは、売上から売上原価を差し引くことで算出可能
棚卸をしない限り、正しい売上原価を導き出すことはできない
会社が利益を出しているか否かは適切な在庫管理の基に成り立っている
プライスターでは現在における在庫リストを簡単にダウンロードできる
ただし、過去の日付を指定して棚卸をすることはできないため注意
棚卸は決算作業における重要な手続きの1つ
棚卸の金額が正しく算出されていない場合、売上原価が不当に高くなったり、低くなる恐れがあります。
これは同時に、会社の利益が不当に変化することを意味します。
なかには、自社の棚卸金額を都合の良いように算出し、利益操作をする悪質な会社も存在します。
しかし、こういった行為は ”犯罪” となりますので、故意であるか否かに関係なく、国税局にバレれば当然処罰を受けることになります。
そうならないためにも、自分の行動にしっかりと責任を持つようにしていきましょう!
あなたのために問題解決へ向けてサポートさせていただきます!