こんにちは、COCOです!
以前の解説記事にて、「特定商取引法とバーチャルオフィスの関係」についてお伝えさせていただきましたが、その後ブログのお問い合わせを通じて読者様から…
Amazonでせどりを実践するなら表示すべき?
というご質問の声をいただきました。
そこで今回は、
なぜ「特定商取引法に基づく表記」を記載する必要があるのか?
といった部分について解説していきたいと思います。
記事の後半では、実際に特定商取引法の記載方法についてもお伝えしていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
それでは早速まいりましょう!
特定商取引法に基づく表記が必要である理由が分かる
特定商取引法の記載方法が分かる
「特定商取引法」とは何か?
特定商取引法とは、事業者による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守ることを目的とした ”事業者向け” の法律になります。
事業者と一般消費者の取引をマーケティング用語で「B2C取引」と呼びますが、この取引そのものにルールが定められていない場合…
不当に販売価格を上げた状態で商品を購入させたり…
…と、事業者が好き勝手やりたい放題にしてしまう恐れがあります。
そういった ”事業者による横暴” を禁止し、弱い立場である一般消費者を守るために施行されたのが「特定商取引法」です。
特定商取引法の規制対象となる販売形態として…
通信販売
電話勧誘販売
などが挙げられます。
これらの販売形態は規制対象の一部であり、他にも様々な類型が存在します。
詳しくは「特定商取引法ガイド」をご覧ください。
特定商取引法の規制対象には様々な類型があり、Amazonは「通信販売」に該当する
「特定商取引法に基づく表記」はなぜ必要なのか?
「特定商取引法に基づく表記」とは、Amazonや楽天をはじめとした「通信販売」を行う事業者に課せられている義務であり、消費者からみて ”有益な情報” を一覧化したものになります。
言葉だけではイメージしづらいかと思いますので、実際に具体例を見ていきましょう。
以下は、特定商取引法に基づき、Amazonが表示を義務づけているものです。
お問い合わせ先電話番号
住所
運営責任者名
店舗名
許認可情報
”大口出品者” としてAmazonで販売をする以上、これらの情報を公開する義務があります。
しかし、何故わざわざこういった表記をする必要があるのでしょうか…?
理由は非常に簡単です。
私達は「Amazon」や「楽天」などのECサイトを利用する場合、インターネット上の情報だけを頼りに商品を購入するはずです。
実際に店舗へ足を運び、商品を手にとり、対面で商品を購入するといった流れではありません。
顔の見えない事業者と取引をするというのは、消費者目線で考えた際に ”不安材料” しかありません。
そのため、消費者が安心して商品を購入することができるよう、事業者に住所や氏名、電話番号などの情報を表示する義務を課したんですね。
「義務を果たしていない = 法律を守っていない」ということになりますので、誰もがそんなショップから購入したいとは思いませんよね…(^_^;)
以上が「特定商取引法に基づく表記」を記載する理由です。
表示する目的は、消費者が安心して商品を購入できるようにするため
「特定商取引法に基づく表記」を記載しよう
ここからは、Amazonにおける特定商取引法の記載方法について解説していきます。
前章でもお伝えしましたが、Amazonが表示を義務づけている内容について再度確認をしておきましょう!
お問い合わせ先電話番号
住所
運営責任者名
店舗名
許認可情報
それでは、これらの情報を元に「特定商取引法に基づく表記」を記載していきたいと思います。
まずは、Amazon上の登録情報を確認する
記載の前に、1点 ”注意すべきポイント” について解説します。
「特定商取引法に基づく表記」を記載する場合、その記載内容が「Amazonに登録されている情報」と異なってはいけません。
異なる情報を表示した場合、出品の一時停止ならびに出品資格の永久停止処置をとられる場合があります。
そうならないためにも、まずは現時点でAmazonに登録している情報をチェックするところから始めましょう。
-
STEP01Amazonセラーセントラル右上の「出品用アカウント情報」をクリックしよう
-
STEP02出品者情報から「正式名称/販売業者名」をクリックしよう
続いて、出品者情報から「正式名称/販売業者名」をクリックしましょう。
個人事業主の場合は「自分の氏名」
法人の場合は「会社名」になっているはずです。
記載していないようであれば、すぐに記載をしておきましょう。 -
STEP03その他の情報は「出品者のプロフィール」から確認しよう
その他(運営責任者名や店舗名など)については、「出品者のプロフィール」から確認を行いましょう。
確認手順は以上となります。
Amazonに登録されている情報に間違いがないことを確認したら、最後に「特定商取引法に基づく表記」を記載していきます。
「特定商取引法に基づく表記」の記載方法について
それでは、特定商取引法に基づく表記の記載方法について解説していきます。
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STEP01Amazonセラーセントラル右上の「情報・ポリシー」をクリックしよう
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STEP02出品者に関する情報とポリシーから「出品者情報」をクリックしよう
続いて、出品者に関する情報とポリシーから「出品者情報」」をクリックしましょう。
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STEP03出品者情報を記入しよう
出品者情報をクリックすると以下のページに移動しますので、赤枠の中に必要事項を入力していきます。
記載する内容は、先ほどAmazon上で確認した登録情報と一緒にして下さい。
念のため、「法人」と「個人事業主」でそれぞれ簡単に必要事項の説明をしておきます。
【法人の場合】
販売業者名
→ 会社名を記載(先ほど「正式名称/販売業者名」で確認した名称)
お問い合わせ先電話番号
→ お問い合わせ先の電話番号を記載
住所
→ 現に事業活動をしている会社住所を記載
運営責任者名
→ 自身の名前をフルネームにて記載
店舗名
→ Amazon出品用アカウントを登録する際に決めたショップ名を記載
許認可情報
→ 古物商許可証や医薬品販売許可を取得している場合は情報を記載【個人事業主の場合】
販売業者名
→ 自分の氏名を記載(先ほど「正式名称/販売業者名」で確認した名称)
お問い合わせ先電話番号
→ お問い合わせ先の電話番号を記載
住所
→ 現に事業活動をしている住所を記載
運営責任者名
→ 自身の名前をフルネームにて記載
店舗名
→ Amazon出品用アカウントを登録する際に決めたショップ名を記載
許認可情報
→ 古物商許可証や医薬品販売許可を取得している場合は情報を記載会社にバレないように副業をしている方は、住所にバーチャルオフィスを利用する場合もあるでしょう。
その際は、住所の表示方法に十分注意して下さい。詳しくは以下の記事にて解説しています。
【実は危険!?】特定商取引法とバーチャルオフィスの関係について解説します こんにちは、COCOです! 今回は、ネットショップで販売をされている方に向けて... ショップの特定商取...
最後に入力内容に問題が無いことを確認し、「保存」をクリックしましょう。
特定商取引法に基づく表記の記載手順は以上となります。
お疲れ様でした^^
法人と個人事業主で記載方法に多少の違いがある
住所にバーチャルオフィスを利用する際は表示方法に注意すること
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、「特定商取引法とは何か?」から始まり、記載方法まで詳しく解説しました。
最後に、今回の内容についてサクっと振り返りを行いましょう!
特定商取引法の規制対象には様々な類型があり、Amazonは「通信販売」に該当する
特定商取引法に基づく表記とは、消費者から見て ”有益な情報” を一覧化したもの
表示する目的は、消費者が安心して商品を購入できるようにするため
Amazonの登録情報と特商法の記載内容に相違がないようにすること
法人と個人事業主で記載方法に多少の違いがある
住所にバーチャルオフィスを利用する際は表示方法に注意すること
特定商取引法とは、消費者の利益を守ることを目的とした法律である
特定商取引法に基づく表記は、主に通信販売を行う事業者に課せられる義務です。
事業者と聞くと少し遠い存在に聞こえますが、決してそんなことはありません。
Amazonを販路にせどりビジネスを続ける以上、それは紛れもない事業者です。
しっかりと法律が定められている以上、杜撰に表記することは許されませんし、それでは消費者も安心して購入することができません。
健全なアカウント運営を続けていくためにも、特定商法取引法に関する理解を深めておきましょう。
あなたのために問題解決へ向けてサポートさせていただきます!